
何も言わないのに
そっと背後に回り
優しくコートを着せてくれる。
ブーツは 
中に手をいれ履きやすい様に広げて、
足元に跪いて履かせてくれた。
裕美子は自分に懸命に仕えてくれる
この男を少し不思議な気持ちで眺めていた。
「いったい ・・ マゾって何なんだろう ・・?」
同じ人間として生まれ、
そこそこの大学まで出て、
外見もそんなに悪くない。
仕事もできるほうだ。
それなのに目の前にいるこの男は、
自分よりずいぶんと年下の、
この私の前に跪き、 
屈辱的な扱いをうけ、
私の奴隷として支配される事を望んでいる。
それが嘘や冗談でない事は
これまでの短い付き合いでも十分すぎるほど理解できた。
「哀れな生き物ね ・・ マゾって・・」
裕美子はちょっと可哀想な気がした。
「でも・・」
この男はそれを望んでいる。
私に汚され、
私に奪われ、
私の手で堕とされたいと強く望んでいる。
そうでないと生きていけないと言い、
それが自分の一番幸せな道だと懇願している。
「いく所まで ・・ 行くだけね ・・」
私のやりたい様にやろう。
それがこの哀れなマゾヒストにとっても
一番幸せな道に違いない。
そう思った時裕美子は
二人のこの危うい関係が
なんだか少しだけsteadyなものに思えてきた。
「しばらく・・」
欲望のままに進んでみよう。
目の前にさほどの障害も見当たらない。
外へ出ると今年初めての雪だった。
クリスマスは過ぎていたが、
街の灯りはまだ華やかだった。
降り続く雪景色はとてもロマンチックで
裕美子は年甲斐もなく少し気持ちが高揚した。
「寒いね・・」
少しだけ遅れて歩く和夫に話すと、
自分がしていたマフラーを外し
そっと裕美子に掛けてくれた。
その仕草はまるで恋人同士のようで
裕美子は可笑しくて笑い出しそうだった。
つい、さっきまで・・
私の足元であられもない姿を晒し、
決して私以外の人には見せる事のない
恥ずかしい性癖を思いっきり晒していたこの♂は
やはり表の世界では
ごく普通に男性として振る舞っている。
その落差に
裕美子は改めて少し呆れたし、
自分だけにその姿を晒す
この♂を少し愛おしく感じた。
「誰かが見たら、
私たち恋人同士に見えるかな・・ きっと・・」
「・・でしょうね・・」
「ごく普通の恋人同士に見えるでしょうね・・」
遅い時間だったが
週末の街角はまだカップル達で賑わっていた。
「ほら、いっぱいいますよ・・ 」
僕達と同じ ・・
・・ 白い恋人達 ・・
- 白い恋人達 - (完)
昨日は我が家の辺りも全面真っ白の銀世界でした。
全国的にも雪のところが多かったみたいで、このお話とちょうどtimelyでした。
雪で大変だった方もおられるかも・・
ところでこの二人・・ これからどうなっていくのやら・・
またいつか登場してくれるかもしれません。
deha・・ deha・・
足フェチ、匂いフェチで女王様のおみ足、お靴、ブーツ、全部大好きです。女王様の蒸れたおみ足の匂いだけで射精できる立派な変態になりたいなどと妄想しています。
Author:M.Bolton
job;専門職
style;170/58
favorite;女王様のお履物の中敷が羨ましいのはやっぱり変態でしょうか?

| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| - | - | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
| 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
| 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
| 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
| 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | - | - |